公開日 2022.07.05
更新日 2024.03.01
1 人身安全対策課 安全対策係
子供と女性を性犯罪等の被害から守るため、警察本部人身安全対策課に安全対策係を設置、各警察署と連携し、捜査活動及び防犯対策を実施しています。
2 活動内容
人身安全対策課では、各警察署と連携し、子供と女性を対象とする性犯罪の前兆とみられる声かけ、つきまとい等の事案について徹底した捜査を行い、犯人を検挙、または行為者に指導・警告措置を講ずる先制・予防的活動を行っています。
また、県内企業等の女性職員を対象に性犯罪被害に遭わないための防犯講話等を実施しています。
3 先制・予防的活動の重要性
性犯罪は、被害者の平穏な日常生活を突如として破壊するとともに、地域住民に著しい不安を生じさせるものであり、この種事案については、事案発生の前段階で、声かけ、つきまとい等の前兆事案が発生していることが少なくありません。
このような前兆事案が発生した場合、犯人を検挙することも重要ですが、法令違反に至らない場合であっても、行為者を特定して指導または警告措置を講ずる先制・予防的活動により、事案の発生を未然に防止することがもっとも重要です。
前兆事案とは?
4 前兆事案発生件数
沖縄県内における110番通報や各警察署に通報のあった前兆事案及び、警察安全相談などに寄せられた前兆事案の認知件数や行為者に対する指導警告件数等は下記のとおりです。
5 活動事例
人身安全対策課が、各警察署と連携して捜査を開始し、行為者に指導・警告措置を講じた事例は以下のとおりです。
(1) 先制・予防的活動(指導・警告)事案
■ 令和5年5月、那覇市内の路上を通行中の女児に「こんにちは」と声を掛け、手招きをした事案
行為者 A男(58歳)、5月19日厳重警告
■ 令和5年9月、宮古島市内の海水浴場において発生した、遊泳中の成人女性に対する盗撮事案
行為者 A男(22歳)、9月14日厳重警告
(2) 検挙事案
■ 令和5年3月、糸満市内の店舗において、女性客に対し卑わいな言動をした事案
行為者 C男(24歳)、建造物侵入で検挙
■ 令和5年11月、沖縄市内の集合住宅で発生した、下半身露出事案
行為者 D男(21歳)、公然わいせつで検挙
6 性犯罪被害等に対する防犯施策
(1) 『こども110番の家』の設置及び拡充
子供たちの緊急時における避難場所として、「こども110番の家」を県内各地に委嘱しており、個人及び多数の事業所等の協力のもと、子供たちの安全を見守っています。
(2) 『安心ゆいメール(283KB)』による情報発信
県警察では、県民の防犯意識の向上や地域の安全・安心感の醸成を目的に運用している『安心ゆいメール』を活用して、犯人(行為者)の検挙または指導・警告について情報をメール発信しています。
(3) パンフレット等を活用した情報発信活動
子供や女性を対象とした性犯罪等の未然防止を目的として、学校や事業所等に防犯チラシやパンフレットを配布し、多くの方に性犯罪等に対する防犯意識を持っていただくよう情報発信活動を行っています。
「いかのおすし」
いかない・・・知らない人にはついていかない
のらない・・・知らない人の車には乗らない
おおごえを出す・・「たすけて!」と大声を出す
すぐにげる・・・こわかったらすぐ逃げる
しらせる・・・どんな人が何をしたか家の人にしらせる
※ 子供たちが危険から自分を守るための『合い言葉』
「女性を守るあいうえお」
あ・・・歩きスマホはやめましょう
忍び寄る危険に気づかない
い・・・「いやです」と断ろう
ナンパやつきまといはキッパリと断る
う・・・後ろを確認しよう
不審者がついてこないか後ろを
確認しましょう
え・・・選んで歩こう明るく人の多い道
夜道の一人歩きは避け、遠回り
でも人通りの多い、明るい道を
選んで歩きましょう
お・・・大きな声で助けを呼ぼう
※ 防犯ブザーなどの防犯グッズを活用しましょう。
※ 『いかのおすし』、『女性を守るあいうえお』を実践しましょう。
女性を犯罪から守るハンドブック(入門書)[PDF:2.5MB]
7 情報提供依頼
人身安全対策課では、子供と女性を性犯罪等の被害から守るため、子供と女性を対象とする性犯罪の前兆事案とみられる声かけ、痴漢、のぞき、つきまとい、盗撮、公然わいせつ(みせみせ)、下着泥棒などに関する情報提供のご協力をお願いしています。
情報をお持ちの方は、最寄りの警察署、交番、駐在所までお知らせ下さい。
お問い合わせ
PDFの閲覧にはAdobe社の無償のソフトウェア「Adobe Acrobat Reader」が必要です。下記のAdobe Acrobat Readerダウンロードページから入手してください。
Adobe Acrobat Readerダウンロード