公開日 2018.02.07
更新日 2024.08.05
サイバー犯罪とは、
- コンピュータ若しくは電磁的記録を対象とした犯罪
- 電子計算機損壊等業務妨害罪、電子計算機使用詐欺罪等の刑法に規定されている犯罪
- ウイルスに感染したファイルを送って、コンピュータを正常に使用できない状態にした場合(器物損壊罪)など
- コンピュータネットワークをその手段として利用した犯罪
- 電子掲示板を利用し、薬物等の違法な物品を販売する
- インターネットに接続されたサーバコンピュータにわいせつな映像を置き、これを多くの人に対して閲覧させる
- 不正アクセス禁止法違反
- コンピュータネットワーク上で他人の識別符号(ID、パスワード等)を無断で使用する
- 特殊な情報(クラッキングコード等)を入力し、他人のコンピュータへ侵入する
サイバー犯罪増加の背景
家庭へのパソコンの普及とインターネットを基盤としたネットワーク社会の到来とともに、「サイバースペース」と呼ばれる新たな空間が出現しました。サイバースペースの特徴として
- 地理的・時間的無制約性
24時間社会であるとともに、国境等の地理的制約が無い - 匿名性が高い
ID、パスワード等のみによって個人を識別しているため、匿名性が高い - 無痕跡性
行為の物理的痕跡が残らない上、唯一残る電子的データの痕跡も改ざん、消去が可能である - 不特定多数性
ホームページ等が犯罪に悪用された場合は、誰でも閲覧することが可能なため、被害が不特定多数の者に及ぶ
があります。これらの特徴は私たちが生活をしている空間、「リアルワールド」とは特性的に異なるものです。
そのためサイバースペースにおいては、従来の犯罪と異なる特性を持った新たな犯罪「サイバー犯罪」が増加しています。
サイバー犯罪の事例
主なサイバー犯罪の事例には、以下のようなものがあります。
- 詐欺
インターネット・オークションで商品を落札し、代金を送ったが品物が届かない。 - 脅迫・名誉毀損
インターネット掲示板に、自分の名誉を傷つけるような書き込みをされた。 - 禁制品の販売
インターネット上で大麻、LSD等の禁制品の販売を行っている。 - 自殺幇助
掲示板等での自殺を勧める投稿や、自殺の方法について掲載している。 - わいせつ
ホームページ上にわいせつな画像が掲示されている。 - 児童買春・児童ポルノ法違反
出会い系サイトで知り合った少女と援助交際を行った。 - 著作権法違反
MP3を使った音楽の配信やCD-R等でのソフトウェアの不正コピーなどを行っている。